盛り上がった傷跡、肥厚性瘢痕とケロイドはどう違いますか?

盛り上がった傷跡は、傷が治る過程でコラーゲンが過剰にたまって皮膚の上に盛り上がった傷跡で、もとの傷の範囲内にとどまる肥厚性瘢痕と、境界を越えて周りの正常な皮膚に広がるケロイドに分かれます。肥厚性瘢痕は時間とともに少しずつ平らになることもありますが、ケロイドはむしろ大きくなることもあるため、治療計画が異なります。
盛り上がった傷跡はなぜできますか?
傷が治るときは、空いた部分を埋めるためにコラーゲンが作られ、時間とともに不要な分は整理されます。このバランスが崩れてコラーゲンがたまり続けると、傷跡が硬く盛り上がります。傷が深い場合や炎症が長引いた場合、動きと引っ張りが多い部分ほどできやすくなります。
胸の前側や肩、耳たぶ、フェイスラインのように皮膚が常に引っ張られる部位によく見られ、家族にケロイドのある人がいる場合や、以前に小さな傷でも傷跡が盛り上がったことがある場合は、体質的な傾向を疑います。
盛り上がった傷跡、肥厚性瘢痕とケロイドの見分け方
肥厚性瘢痕はもとの傷の形のまま盛り上がり、赤くかゆい時期を過ぎると数か月から1〜2年かけて平らになり、色が薄くなることもあります。ケロイドは傷の境界を越えて横に広がり、時間がたっても小さくならないか大きくなり、かゆみや痛みが続く傾向があります。
ケロイドは切り取るだけではより大きく再発することがあるため、手術をする場合でも注射やほかの治療を一緒に計画します。そのため、治療を始める前にまず2つを見分けます。
盛り上がった傷跡はどう治療しケアしますか?
シリコンジェルやシリコンシートを続けて貼り、傷跡を圧迫する方法が基本のケアとして使われます。厚みのある傷跡には傷跡の中にステロイド成分を注射してコラーゲンを減らす方法を使い、赤みには血管を狙うレーザーを、表面の凹凸にはフラクセルのようなレーザーを加えることもあります。傷跡の状態に応じていくつかを組み合わせ、効果には個人差があります。
傷跡が短期間で急に大きくなったり、色が不均一で浸出液が出て出血しやすかったりする場合は、傷跡ではない別の病変の可能性があるため、診察を受ける必要があります。傷跡の注射の後に周りの皮膚が薄くなったり白く変わったりする副作用が出た場合は、クリニックへご連絡ください。ケロイド体質の方は、ピアスの穴あけやほくろ除去のように新しい傷を作る施術の前に必ずお知らせください。
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よくあるご質問
Q. 盛り上がった傷跡は時間がたてば平らになりますか?
A. 肥厚性瘢痕は数か月から1〜2年かけて平らになり、色が薄くなることもあります。ケロイドは自然に小さくなることがまれで大きくなることもあるため、傷跡がもとの傷の境界を越えて周りの皮膚に広がっているかを、まず診察で確認します。
Q. 盛り上がった傷跡は切り取ればなくなりますか?
A. 肥厚性瘢痕は手術で整える方法を使うこともありますが、ケロイドは切り取るだけではより大きく再発することがあります。そのため手術をする場合でも注射や圧迫のような再発のケアを一緒に計画し、方法は診察の後に決めます。
Q. 盛り上がった傷跡には軟膏を塗るだけでよいですか?
A. シリコンジェルやシートは、傷跡をしっとり保ち盛り上がりを減らすのに役立つことがある基本のケアです。厚みがあったり、かゆみや痛みがあったりする傷跡は軟膏だけでは限界があるため、注射やレーザーもあわせて検討します。
本コンテンツは一般的な施術情報の提供を目的としたものであり、診断や治療に代わるものではありません。施術の可否と方法は、必ず医療スタッフとのカウンセリングを通じて決定してください。